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Webライターが個人事業主になるメリット・デメリット【開業届の提出方法】

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主婦でも個人事業主になれるの?

在宅ワークが軌道に乗ってきたから青色申告をしたい!

上記のように考えている人向けに、主婦が個人事業主になるメリット・デメリット・方法を紹介しています!

結論からいうと、主婦でも個人事業主として事業を始めることは可能です。

たじみゆ

私も2020年に個人事業主になりました!

個人事業主になって青色申告で確定申告をすると、最大65万円の控除が受けられるので節税効果が高いです。

しかしその一方で、主婦が個人事業主になるとご主人の扶養から外れてしまう可能性があります。

ご主人の扶養から外れてしまうと、世帯合計で見たときに支払う税金や社会保険料の金額が大きくなってしまう可能性があるので注意が必要です。

本記事では、主婦で個人事業主になった私が主婦が個人事業主になるメリットやデメリット、注意点を解説していきます。

本記事を読めば、主婦が個人事業主になるべきなのかがわかります。

この記事がおすすめな方
  • 主婦で起業を考えている方
  • 個人事業主になりたい主婦
  • 在宅ワークの収入が増えていた主婦




個人事業主とは

パソコンをしている女性

そもそも、個人事業主とは何か簡単に解説しますね。

MEMO

個人事業主とは、会社に雇われている人と違って個人で事業を行っている人です。

個人で仕事をしている人ってフリーランスもだよね?
フリーランスとは何が違うの?

ソラ

たじみゆ

フリーランスも個人で独立して働く人を指す呼び名だけど、フリーランスは個人で独立する働き方を指す言葉

それに対して、個人事業主は税法上の区分です。

個人事業主は税法上、法人ではなく個人で事業を行っている人という扱いを受けます。

税法上の区分なので、個人事業主になるときには税務署に開業届を提出しなければなりません。
 

個人事業主になるメリット4つ

電卓とお金

主婦が個人事業主になるメリットを紹介します。

【主婦が個人事業主になるメリット】
  1. 青色申告が使えて最大65万円分の控除が受けられる
  2. 30万円未満の固定資産は経費として一括で落とせる
  3. 赤字を3年間繰り越せる
  4. 自宅で仕事をしている人は家賃や光熱費も経費として落とせる

それぞれ詳しく解説していきますね。

青色申告が使えて最大65万円分の控除が受けられる

開業届と合わせて青色申告承認申請書を提出すると、青色申告で確定申告ができるようになります。

MEMO

青色申告で確定申告を行うと、最大65万円分の控除が受けられます。(青色申告特別控除)

年間所得195万円以下の方は所得税率が5%なので、青色申告特別控除を利用するだけでも32,500円分の節税効果が期待できます。

たじみゆ

32,500円あったら家族みんなで贅沢できそう

青色申告については、以下の記事でも詳しく解説しています。ご参考ください。

30万円未満の固定資産は経費として一括で落とせる

個人事業主になって青色申告を利用している方は、30万円未満の固定資産を購入した際に経費として一括で落とせます。

  • パソコン
  • プリンター

上記のように事業で使うためのものを購入した際に経費として一括で落とせるので、その年に支払う税金を減らせます。

固定資産や減価償却に関する管理の手間も減らせるので会計処理が楽になりますよ。

事業を始める際に必要な備品も、個人事業主になってから購入するのがおすすめです。

事業を始めるときにあった方が良いものは以下の記事で紹介しています。

赤字を3年間繰り越せる

個人事業主の場合、赤字が出た年から3年間、赤字を繰り越すことが可能です。

MEMO

赤字が繰り越せる分、翌年以降に支払う税金を節税できます。

例えば2020年に赤字が15万円出てしまったとします。

  • 2020年:5万
  • 2021年:5万
  • 2022年:5万

上記のように、赤字を3年に分けて繰り越せます。

2021年に所得が10万円となった場合、赤字の繰り越し分と所得を相殺して所得は5万円として計算できます。

たじみゆ

上記のケースなら1年間で5万円×税率5%の2,500円の節税ができますね

自宅で仕事をしている人は家賃や光熱費も経費として落とせる

個人事業主になって青色申告を適用すると、自宅兼オフィスで支払った家賃や光熱費の一部を経費として申告できます。

  • 自宅でサロンを開いている人
  • 在宅ワークをしている人

上記に当てはまる人は経費の金額を増やせるので、メリットが大きいです。



個人事業主になるデメリット・注意点

電卓とコイン

主婦が個人事業主になるときにはデメリットや注意すべきポイントもあります。
 

【主婦が個人事業主になるデメリット】
  1. 税務署に開業届を出す必要がある
  2. 複式簿記を使って記帳する必要がある
  3. 確定申告を毎年しなければいけない
  4. 夫の扶養から外れる可能性がある
  5. 失業保険がもらえない

それぞれ解説していきますね。

税務署に開業届を出す必要がある

個人事業主は税法上の区分なので、お住いの地域の税務署に開業届を提出する必要があります。

MEMO

青色申告で確定申告をする場合には、開業届と合わせて青色申告承認申請書も提出する必要があります。

とはいえ、下記の書類提出は無料ですし、作成自体も自分でできます。

  • 開業届
  • 青色申告承認申請書

たじみゆ

一度提出するだけで、ずっと青色申告や個人事業主のメリットが受けられます!


参考
開業届について国税庁HP


参考
青色申告承認申請書について国税庁HP

複式簿記を使って記帳する必要がある

65万円分の青色申告特別控除を適用するためには、以下の手続きが必要です。

  • 複式簿記で記帳
  • 損益計算書、貸借対照表の提出

簿記の知識がない方にとって、複式簿記は少しだけハードルが高いと感じるかもしれません。

とはいえ、複式簿記のやり方に慣れてしまえば半永久的に青色申告特別控除が受けられるので、青色申告のメリットは大きいです。

青色申告や複式簿記に不安がある方はクラウド会計を活用すると、確定申告の手間を大幅に減らせます。

個人事業主におすすめのクラウド会計は以下の記事で詳しく紹介しています。

確定申告を毎年しなければいけない

個人事業主で青色申告の適用を受けた人は、赤字で支払うべき税金がなくても確定申告を毎年しなければなりません。

「赤字なら確定申告をしなくても良い」と誤解されがちなので、注意が必要です。

夫の扶養から外れる可能性がある

主婦が個人事業主になると、それまで入っていたご主人の扶養から外れる可能性があります。

  • 税金の扶養から外れる(配偶者控除が受けられない)
  • 社会保険の扶養から外れる(奥様が自分で国民健康保険に加入する必要がある)

扶養には2種類あって混乱しがちなので、奥様やご主人の収入状況、ご主人の会社の就業規則などをよく確認しておく必要があります。

失業保険がもらえない

個人事業主になると、失業保険がもらえなくなります。

専業主婦の方には関係がないかもしれませんが、現在お勤めをされていて退職後に個人事業主になろうと検討中の方は注意しておきましょう。

たじみゆ

失業保険を受け取ってから、個人事業主になった方がお得

主婦が個人事業主になった際の扶養の取り扱い

4人家族・親子

主婦が個人事業主になった場合の夫の扶養について、補足で解説していきます。

扶養には2種類ある

まず、おさえておいてほしいのが扶養には2種類あるということです。

  • 税金に関する扶養(配偶者控除、配偶者特別控除)
  • 社会保険に関する扶養(健康保険証や年金に関する部分)

それぞれ夫の扶養に入り続ける条件を紹介していきますね。

【税金】妻の所得が38万円以下なら夫は配偶者控除を受けられる

税金に関する扶養ですが、奥様の所得が38万円以下であれば、個人事業主であってもご主人は配偶者控除を受けられます。

所得というのは収入ー経費です。

MEMO

収入ー経費で出した所得から更に所得控除(青色申告特別控除など)を引いた金額が最終的な所得です。

奥様が青色申告を適用している個人事業主であれば、経費が0円でも収入103万円までであれば、ご主人は配偶者控除を受けられます。

たじみゆ

パートやアルバイトをしている主婦と条件は同じ
いわゆる103万円の壁です

ソラ

【社会保険】起業した妻が夫の社会保険に入る際は注意が必要

社会保険は加入している社会保険によって規則が異なるので、ご主人の勤め先の健康保険組合などの規則を確認する必要があります。

確認すべきルールは以下の3つ。

  • 個人事業主の配偶者でも扶養に入れるか
  • 扶養に入るための年間の所得・収入の上限金額はいくらか
  • 1ヶ月あたりの収入上限は決まっているか

ご主人が加入している健康保険組合等によっては、収入に関係なく個人事業主である配偶者は扶養に入れないとしている場合があります。

この場合、奥様が個人事業主になってしまうと収入に関係なく、個人で国民健康保険に加入する必要があります。

たじみゆ

健康保険料と年金合わせて、年間30万円くらいかかります
手取りが30万減るのは大きいですよね……

個人事業主の奥様が扶養に入れる場合でも、収入上限が決まっています。

例えば、私の夫の勤め先の健康保険の条件では年間収入130万以内まででした。

税金の計算時とは違って所得ではなく、収入なので注意が必要です。

たじみゆ

いわゆる130万の壁

そして最後に、加入している社会保険によっては扶養に入れる年間の収入上限だけではなく、月額の収入上限が決められている場合もあります。

注意

130万を12ヶ月で割った108,333円を1ヶ月の収入が超えてしまうと、扶養に入れないということです。

たじみゆ

収入にムラがあるフリーランスにとっては、きついルールですよね……

このルールがある場合には、年間収入だけでなく1ヶ月ごとの収入合計にも気を配る必要があります。

個人事業主になるには?提出書類一覧

書類とサイン

個人事業主になるための手続きはとても簡単です。
 
提出する書類は以下の通り。
 

【個人事業主になるときの提出書類】
  1. 開業届
  2. 青色申告承認申請書

たじみゆ

青色申告承認申請書は青色申告を利用するときに必要な書類です
開業届と一緒に出しておくとスムーズです!

開業届

国税庁のHPから書類をダウンロード可能です。

入力もしくは印刷後、記入をして提出・郵送しましょう。

記入項目は以下の通り。

  • 税務署長名
  • 提出日(事業開始後から1ヵ月以内の日にち)
  • 納税地
  • 氏名・生年月日
  • 個人番号(マイナンバー)
  • 職業
  • 屋号(任意)
  • 開業先の住所と氏名
  • 所得の種類
  • 開業・廃業等日
  • 開業・廃業に伴う届出書の有無(青色申告承認申請書の「有」を選択

職業によって、支払う個人事業税の税率がかわってきます。

Webライターの場合は、「ライター」「文筆業」「執筆業」と書けば個人事業税の支払いを減らせます。

提出時には、マイナンバーが正しいかの確認も行われます。

  • マイナンバーカード
  • 通知カード・マイナンバー付きの住民票の写し+身元確認書類

のどちらかが必要になるので、用意しておきましょう。

参考
開業届の提出方法国税庁HP


参考
開業届(PDF)国税庁HP

青色申告承認申請書

個人事業主になって青色申告で確定申告するなら、開業届と合わせて青色申告承認申請書も提出する必要があります。

注意

青色申告承認申請書は開業から2ヶ月以内に出さなければなりません。

たじみゆ

開業届と一緒に提出するのがおすすめ!

青色申告承認申請書は開業届のように国税庁のHPからダウンロード可能です。

記入項目でわからない部分は空欄にしておくと、税務署の職員さんが書き方を教えてくれますよ。

参考
青色申告承認申請書の提出方法国税庁HP


参考
青色申告承認申請書国税庁HP

その他必要になるかもしれないもの

クレジットカード

個人事業主の手続きは税務署に書類を提出するだけです。

しかし今後、事業を続けていくのであれば以下のものも用意しておくことをおすすめします。

【起業時にあった方が良いもの】
  1. パソコン
  2. プリンタ
  3. 印鑑
  4. 事業用の銀行口座
  5. 事業用のクレジットカード
  6. クラウド会計
  7. 名刺

どれも事務手続きや会計処理を楽にしてくれるものばかりです。

事業自体に集中できるように、事務手続きや確定申告の処理はできるだけ時短化しておきましょう。

起業の際にあった方がよいものは、以下の記事で詳しく解説しています。

確定申告を楽にしたいならクラウド会計がおすすめ



冒頭で解説したように、個人事業主になって青色申告を適用すると、収入の金額に関わらず毎年確定申告が必要になります。

青色申告を利用する方は、以下も必要です。

  • 複式簿記による記帳
  • 貸借対照表・損益計算書の提出

青色申告で所得税の控除を受けられるのは魅力的ですが、会計処理や確定申告書の作成時に手間がかかります。

確定申告書の作成や日々の会計処理にかかる時間と手間を減らしたいのであれば、クラウド会計の導入がおすすめです。

クラウド会計は以下のアカウントや口座情報と紐づけ可能で入出金や取引ごとに自動で仕訳をしてくれます。

  • 銀行口座
  • クレジットカード
  • クラウドソーシング

などのアカウントと紐づけ可能で入出金ごとに自動仕訳をしてくれます。

確定申告書もクラウド会計に必要事項を入力すれば、簡単に作成可能です。

クラウド会計はどれも無料お試し期間が用意されているので、実際に使い心地を試して自分に合うクラウド会計を選べます。

たじみゆ

簿記の知識が少しでもあるならマネーフォワードクラウド確定申告
全く簿記の知識がないならfreee(フリー)がおすすめ!

クラウド会計については以下の記事でもっと詳しく解説しています。

個人事業主になる前に夫の会社に確認しよう

主婦が個人事業主になるのは、簡単で税務署に開業届を提出するだけです。

しかし現在、ご主人の扶養に入っている場合は個人事業主となって扶養から外れるのか確認しておく必要があります。

  • 妻の所得が38万円以下なら税金面では扶養に入れる
  • 社会保険に関する扶養はご主人の勤め先に確認する必要がある

扶養には2種類あるので、混乱しがちですが上記をしっかりと覚えておいて世帯年収や世帯の手取り合計で見たときに損をしないようにしましょう。




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